公募シンポジウムは1件です。
- 会場:早稲田大学 早稲田キャンパス 国際会議場 (1階) 井深大記念ホール
- 備考:講演は及び質疑応答は日本語と英語の併用で行う。
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公募シンポジウムは1件です。
動物の運動系:古典と新技術により問い直す
2025年12月6日(土)16:20-18:20
日本比較生理生化学会 若手の会
動物が環境に適応して生存するためには,運動器を通じて外界にはたらきかけることが欠かせない.適切な運動を実現するためには,自身の体の形や動きを受容・処理し,運動器の調整をリアルタイムで行うことが必要である.運動系の研究は,体性感覚・運動の中枢系・運動器に至るまで,それらの器官の形態や生理機能について古くから調査されてきた.しかし,これらのはたらきが統合され,個体レベルでの運動が行われる仕組みは,単純には理解できない.近年,行動解析や遺伝子改変技術の著しい進歩により,行動研究におけるアプローチが変化しつつある.それにより,運動器のはたらきが,個体レベルの運動を実現するしくみについて,理解をさらに深めることが可能となると期待される.
このような技術遷移の状況下で、その環境をネイティブとして育った我々若手研究者は,元の生物学的問いに立ち戻ろうと考えた.若手の会は,2023年度の日本動物行動学会において,動物行動の総合的理解を主題としたセッションを開催し,議論を試みた.本シンポジウムでは,運動系の生理学研究を再度見つめなおし,運動系の行動レベルと器官レベルでの統合的理解を目指した議論の場にしたい.